ソーシャルワーカーの活動する場は児童・障がい者・高齢者・生活困窮者など数多くあります。
今回はそのなかでも教育分野で活躍するスクールソーシャルワーカーについて取り上げていきます。
スクールソーシャルワーカー
「学校などの教育分野」にスクールソーシャルワーカー、つまり福祉の専門職として教育委員会や市町村の行政機関に所属し小学校や中学校、高校などで課題を抱えている子どもや家族を支援します。
課題
不登校やいじめ、家庭の貧困や児童虐待、障がいのある子どもへの支援や外国籍の子どもへの偏見など数多くの課題があります。
支援の対象
不登校や障がいなど課題を抱えている子どもを中心に、ときとして保護者やその環境づくりも支援の一環となり、子どもが教育を受ける権利や機会を失わないよう支援を行います。
スクールソーシャルワーカーの要件
社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格が要件となっています。
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スクールソーシャルワーカーの待遇
非常勤職員や嘱託職員として教育委員会などに配置され、小学校や中学校などの各教育機関に派遣され活動します。
スクールソーシャルワーカーの役割
①権利擁護(アドボカシー)
子どもやその保護者、教職員など「学校」という教育の場においてもそれぞれの人権を尊重します。
②福祉サービスを中心とした情報提供、連絡調整
教育の現場に福祉の専門職として関わるソーシャルワーカーとして、必要に応じ福祉サービス(フォーマル、インフォーマル)の情報提供や関係機関と連絡調整をはかります。
③学校内部での活動
学校の教職員と連携し、子どもが安心・安全な環境で教育を受けられるよう支援に取り組みます。
④学校外での活動
家庭と学校、関係機関との連携など学内だけに限らず、必要な支援を行います。
連携
学校の教職員をはじめ児童委員や民生委員など地域住民、PTA役員や保護者、児童相談所や各関係機関(フォーマル、インフォーマル)区役所の生活保護課などと連携、必要に応じて情報共有します。
まとめ
教育の現場に福祉の専門職として関わるスクールソーシャルワーカー
子どもをはじめとした保護者や教職員、地域の方などに寄り添いそしてともに課題解決に向けて歩んでいくなかで関係性が生まれ、「安心・安全な環境」で子どもが教育を受けられるよう支援を行う職種がスクールソーシャルワーカーです。
コメント
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