精神障害者へ相談援助技術を用いて支援を行う精神保健福祉士。
今回はそんな精神保健福祉士の国家資格取得方法と役割について。
根拠となる法律
精神保健福祉士法(1997年)を根拠とする国家資格です。
精神保健福祉士を取得するには
国家試験を取得するためには、まず国家試験の受験資格が必要になります。
受験資格を得るには以下のコースがあります。
福祉系の大学を卒業する
福祉系大学を卒業し、指定科目を履修していれば国家試験の受験資格を得ることができます。
福祉系の短大などを卒業し、実務経験を積む
学歴に合わせ(3年制の学校なら1年間の実務経験、2年制の学校なら2年間の実務経験など)、実務経験を満たすと受験資格を得ることができます。
精神保健福祉士短期養成校に入学・卒業する
福祉系の大学等で基礎科目を履修された方などは6ヶ月以上在籍の短期養成施設へ入学し、卒業すれば受験資格を得ることができます。
社会福祉士を所有し登録している方も、短期養成校の入学要件を満たします。
2年制や3年制の学校の方は養成校の入学要件として、実務経験が必要になります。
精神保健福祉士一般養成校へ入学・卒業する
一般の大学等で基礎科目を履修された方などは1年以上在籍の一般養成施設へ入学し、卒業すれば受験資格を得ることができます。
2年制や3年制の学校の方は養成校の入学要件として、実務経験が必要になります。
(他にも実務経験のみで養成校へ入学できることもありますが、詳細につきましては各養成校にご確認ください。)
国家試験
年明けに行われる精神保健福祉士国家試験を受験します。
合格するには概ね6割の得点が求められ、合格率は6割前後となっています。
合格発表
例年3月に合格発表があります。
国家試験に合格された方は合格後に登録を行い、はれて精神保健福祉士と名乗ることができます。
精神保健福祉士は名称独占の国家資格のため、精神保健福祉士を持っていない方が名乗ることはできません。
精神保健福祉士の活躍の場と役割
精神保健福祉士は医療機関や地域の事業所での相談支援業務を始め、近年ではストレスチェックテストの実施者として活動できるようになったことなど活躍の幅を広げています。
また外部機関と連携してクライエントへの支援やその方への環境調整といった間接的な支援にも取り組みます。
精神保健福祉士資格を所有している方は所属機関によって資格手当がつくこともあります。
福祉の他の国家資格について
介護福祉士
見守りなどの支援や介護が必要な方に、介護をはじめとした直接的な支援を中心に行う国家資格です。
高齢者だけでなく、障がいのある児童への支援など身体介護や生活援助などを行います。
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社会福祉士
クライエントへの相談支援をはじめ、社会福祉業務全般に携わる方の国家資格です。
関連記事:社会福祉士の資格取得方法と役割について
児童・障がい・高齢・生活困窮者への支援など幅広い活躍の場があります。
●介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士を合わせて三福祉士とよぶこともあります●
保育士
子どもの保育に加え、保護者の保育に関しても指導を行うことのできる国家資格です。
保育所や児童福祉施設等が主な勤務先となります。
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