利用者をはじめ家族や他の事業所の方など対人援助職は多くの人と関わります。
今回はそんな対人援助職に求められるマナーについて。
支援の中心は利用者
訪問介護などであれば、利用者ご本人だけでなくご家族とサービス中にコミュニケーションを取るなど関わることがあります。そこでご家族からも色々なニーズを伺うことがあると思います。そのときに気をつけること、それはあくまでも支援の中心にいるのは利用者であるということです。
まず利用者ご本人のニーズを伺ったうえで、他の意見を伺う。そうでないと利用者が置き去りになり、その他の人のための支援になってしまうおそれがあるからです。
それを理解したうえで、ご家族など一番近くで支援に取り組んでいる人が休息をとれるようにするといったレスパイトケアの視点を持つことも大切です。
マナーとは
相手の視点に立つ
マナーについて考えるとき、支援者自身の視点だけでなく相手の視点にも立つことが大切です。
言葉遣い
言葉遣い一つにとっても、
・自分が利用者に丁寧すぎる言葉を使うと利用者は遠く距離を感じてしまうかもしれない
・くだけすぎた(フランクな)言葉遣いは利用者に嫌悪感を抱かせるかもしれない
身振り手振りなど行動が与える印象
また言葉遣いなど言語的なコミュニケーションだけでなく(バーバルコミュニケーション)、表情や身振り手振りなどの非言語的なコミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)も相手に大きな印象を与えます。
言葉遣いが丁寧でも顔が笑っていないとこわいですね。
相手のニーズを寄り添う
相手が求めていることを汲み取ることも大切です。
それを頭の片隅に置き、自分本位の関わりでなく
利用者ご本人がどんな距離感でどのような関わりを求めているのか
について考えましょう。
落ち着いて話す、ゆっくり動作を行う
早口だと利用者が聞き取りにくいことがあるので落ち着いて話しましょう。
またこちらがいくら忙しくても、走り回ったりしながら対応すると利用者は不安に感じることもあります。忙しくても利用者の前では普段通り丁寧に対応しましょう。
まとめ
今回はマナーについて基本的なことを挙げました。
対人援助職がマナーについて考え、それぞれバラバラの対応をするのではなく事業所として共通した心配りを持ったうえで利用者ご本人やご家族、他の関係機関に関わりましょう。
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